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まずは2週間。だしのうま味に少しずつ慣れる食べ方

前回の記事では、濃い塩味や強い甘味に慣れていると、素材のうま味を「薄い」と感じることがある、というお話をしました。

でも、そこで 「自分には薄味は無理かも」「やさしい味をおいしいと思えないのかも」
とあきらめる必要はありません。

味の感じ方は、一度決まったら変わらないものではありません。
毎日の食事の中で、少しずつ育てていくことができます。 

今回は、無理なくうま味に慣れていくための小さなステップをご紹介します。

味覚は少しずつ変わっていく

味を感じる細胞は、一定のサイクルで入れ替わっているといわれています。
そのため、味の感じ方は一生同じではなく、普段どんな味を食べているかによって、少しずつ変化していく可能性があります。

まずは10日から2週間ほど、いつもの食事にだしのうま味を足してみる。
それだけでも、塩味や甘味だけではない、素材の味に意識を向けるきっかけになります。


ステップ1:いつもの料理におだしを「ちょい足し」  

味覚を整えるというと、減らしたり我慢することと思う方もいるかもしれません。

でも、最初から我慢する必要はありません。

「薄い」と感じた方ほど、いきなり減らすのではなく、まずは今の味にだしを足すところから始めるのがおすすめです。 

まずは、今の自分がおいしいと感じる味に、365毎日おだしをひとさじ足していきましょう。

たとえば、
・いつもの味噌汁に足してみる。
・卵焼きに混ぜてみる。
・納豆にかけてみる。

そんな小さなところからで大丈夫です。

いつもの味を大きく変えずに、だしのうま味を少し足す。
そうすることで、塩味や甘味の奥にある、素材の風味に気づきやすくなります。

最初は「劇的に味が変わった」と感じなくても大丈夫です。
毎日の食事の中で、少しずつだしの香りうま味に慣れていくことが大切です。

ステップ2:調味料を「ほんの少し」控えてみる

だしの風味に少し慣れてきたら、次のステップです。

味噌や醤油、塩などを、いつもより減らしてみましょう。
「今日は気持ち控えめにしてみようかな」くらいで十分です。

ポイントは、物足りなさを我慢することではありません。

だしのうま味を足すことで、調味料を少し控えても「ちゃんとおいしい」と感じられるところを探していくことです。



おだしが引き立てる、身近な食材たち

だしのうま味に慣れていくには、相性の良い食材と合わせるのもおすすめです。

:やさしい味で、だしがなじみやすい
卵焼きや卵かけご飯、スープなど

豆腐:淡白なので、だしの風味を感じやすい
冷ややっこ、湯豆腐、味噌汁など 

きのこ:香りとうま味を重ねられる
炒め物や炊き込みごはんなど

海藻:和の味わいとして自然に合わせやすい
味噌汁やサラダなど

ごはん:お米の甘みが引き立つ
炊きたてごはんに少し混ぜたり、だし茶漬けに

甘みのある野菜:自然な甘みで満足感を出しやすい
煮物や汁物など

やさしい味を楽しむ力は、少しずつ育てられる

味覚は、毎日の食事の中で少しずつ変わっていく可能性があります。
大切なのは、急に変えようとしないことです。

今の自分がおいしいと感じる味から始める。
そこに、だしのうま味を少し足してみる。
慣れてきたら、調味料をほんの少し控えてみる。

その小さな積み重ねが、やさしい味を「薄い」ではなく、「おいしい」と感じるきっかけになるかもしれません。

まずは2週間。
いつもの食事に少し足すところから、だしのうま味に慣れる習慣を始めてみませんか。