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腸活アップデート【第3回】腸内細菌がつくる“短鎖脂肪酸”って?

腸内細菌は、ただ腸の中に“いる”だけではありません。

実は、体にとって大切なものを“つくっている”んです。

そのひとつが、最近よく耳にする「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」。

ちょっと難しい名前ですが、かんたんに言うと
腸内細菌がつくる、体にうれしい成分のことです。

食べ物からは、ほとんどとれない

短鎖脂肪酸は、食べ物にそのまま含まれているわけではありません。

私たちが食べた食物繊維やオリゴ糖をエサにして、腸の中で細菌たちがつくり出します。

つまり、短鎖脂肪酸は腸の中で生まれる成分なんです。

体にどんな良いことがあるの?

短鎖脂肪酸には、主に3種類あります。

・酢酸(さくさん)
・プロピオン酸
・酪酸(らくさん)

それぞれ働きは少しずつ違いますが、共通しているのは、腸や体にとって大切な役割をもっていること。

たとえば、
 ・腸の動きを整える
 ・腸の細胞のエネルギーになる
 ・脂肪のため込みを抑える
 ・炎症をおさえる
 ・免疫をサポートする

ここまで読むと、 「便通」だけの話ではないことがわかります。

腸でつくられた成分が、体全体の調子に関わっているんです。

長寿の地域にも共通点が

日本の中でも、100歳以上の人の割合が全国平均の約3倍といわれる京都府・京丹後市。

その京丹後の高齢者を調査したところ、腸内に「酪酸菌」が多いことがわかりました。
酪酸菌は、短鎖脂肪酸のひとつ「酪酸」をつくる菌です。

京丹後では、昔から海藻や豆、穀物、根菜といった食物繊維を多く含む食材をよく食べる暮らしが続いてきました。

つまり、腸内細菌の“エサ”をしっかりとっているということです。

そして、朝早く起きて畑に出たり、海に出たり。
毎日の暮らしの中で、自然と体を動かしています。

特別なことをしているわけではなく、日々の食事と生活が、そのまま腸を育てているのかもしれません。

腸の中で起きている“菌のリレー”

短鎖脂肪酸は、ひとつの菌だけでつくられるわけではありません。

食物繊維をきっかけに、菌たちがバトンをつなぐように働き、
少しずつ形を変えながら生み出されていきます。

これを「菌のリレー」と呼ぶこともあります。

だからこそ大切なのは、

いろいろな菌がいること
その菌が元気に働ける環境があること

なんですね。

腸は“工場”のような場所

腸は、ただ消化するだけの場所ではありません。

材料(食べ物)が入り、菌たちが働き、体に必要な成分が生まれる。

まるで、小さな工場のようです。

その工場がきちんと動いているかどうかが、体全体の調子に関わってくるのです。

では、短鎖脂肪酸をつくるために、
私たちは何を意識すればいいのでしょうか?

ヒントは、腸内細菌の“エサ”になるもの。

次回は、そのカギになる
「発酵性食物繊維」についてお話しします。