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新学期前に整える、脳の土台 第4回|育脳を支える“見えない調整役”とは?

脳は脂質とたんぱく質でできている、
そして鉄が酸素を届けている。

ここまで、脳を支える「材料」と「エネルギー」について見てきました。

でも実は、それだけではありません。

脳のコンディションを整えるために、静かに働いている栄養素があります。

脳がスムーズにやりとりをするための“メンテナンス担当”のような役割を担っています。

今日は、その見えにくいけれど大切な栄養についてお話しします。



① ビタミンB群― エネルギーを回す“アクセル役”

神経どうしがスムーズにやりとりするためには、エネルギーが必要です。

脳は体の中でも、とくにエネルギーを多く使う臓器。
体重のわずか2%ほどの重さですが、全身のエネルギーの約20%を使うといわれています。

そのエネルギーをつくる過程を進める役割を担っているのが、ビタミンB群です。

ビタミンB群は、いわば“アクセル”のような存在。

エネルギーづくりを助けるだけでなく、神経伝達物質の合成にも関わっています。

とくにビタミンB12は、神経の通り道を守る働きがあるとされ、
鉄分と協力して体を支えています。

不足すると、エネルギーがうまく回らない状態が続き、
 ・なんとなく疲れやすい
 ・落ち着きのなさ
といった様子につながることもあるといわれています。

目立たない存在ですが、脳が穏やかに働くための土台を支える栄養です。

② マグネシウム ― 神経の“ブレーキ役”

神経が働くとき、脳の中では“興奮”と“落ち着き”のバランスがとられています。

集中するときにはアクセルが働き、休むときにはブレーキがかかる。
マグネシウムは、その“ブレーキ役”を支える栄養素です。

神経の興奮をやわらげ、エネルギーづくりにも関わっています。

不足すると、
 ・イライラ
 ・集中力の低下
といった様子につながることもあるといわれています。

目立たない存在ですが、神経が穏やかに働くための”調整役”です。

③ カルシウム― 信号を送る“きっかけ”

カルシウムは、骨の栄養というイメージが強いかもしれません。

でも実は、神経のやりとりにも関わっています。
神経細胞が信号を送るとき、カルシウムはその“きっかけ”をつくる役割を担っています。

アクセルを踏む合図のような存在です。

そして、マグネシウムとバランスを取りながら働いています。

アクセルだけでも、ブレーキだけでもうまくいきません。

どちらもそろっていることで、神経のやりとりは安定します。

骨のためだけではなく、脳の働きにとっても大切な栄養素のひとつです。

脳を“整える”という視点

脳は、
 ・材料(脂・たんぱく質)
 ・酸素(鉄)
 ・そして、やりとりを整える栄養

がそろってはじめて、本来の力を発揮しやすくなります。

どれかひとつに偏るのではなく、毎日の食事の中で栄養を“バランスよく”重ねていくこと。
それが、育脳の土台になります。

次回は、
これらの栄養をまとめてとれる「青魚」に注目します。