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新学期前に整える、脳の土台 第1回|育脳ってなに?成長期の脳のはなし

「育脳」
最近、耳にすることが増えた言葉ですが、実はよく知らない、という方も多いのではないでしょうか。
子育てと脳の発達の関係については、近年さまざまな研究が進み、少しずつ見えてきたことがあります。
でも同時に、
「結局、何をすれば育脳になるの?」
と感じている方もいるかもしれません。
今回は、育脳という言葉の意味を、わかりやすく整理してみたいと思います。
育脳って、何をすること?
育脳というと、特別な教材や英才教育を思い浮かべる方もいるかもしれません。
子どもの可能性を広げるための、それもひとつの選択です。
その一方で、
脳が育つタイミングに合わせて、土台を整えることを「育脳」ととらえる考え方もあります。
学びの内容を増やすことだけでなく、発達の段階に合わせて環境や生活習慣を見直すこと。
それもまた、育脳のひとつの形です。
「3歳までに80%」って本当?

よく言われるのが、
「脳は3歳までに約80%、6歳までに90%育つ」
という言葉。
でも最近では、脳は一度に完成するのではなく、役割ごとに段階的に発達していくと考えられています。
つまり、年齢ごとに“伸びやすい力”が違う、ということなんです。
脳は“段階的に”育っていく

① からだの脳(0〜5歳ごろ)
歩く、走る、感じる、リズムをとる。
体を使う基本の力が育つ時期。
生命維持や本能にかかわる、いわば“土台の脳”ともいえる部分です。
② おりこうさんの脳(1歳ごろ〜6〜14歳)
覚える、考える、集中する。
いわゆる“勉強の土台”になる部分。
たとえば小学生になると、
・漢字を覚える(記憶力)
・お金の計算をする(計算力)
・友達との約束を理解する(言葉の理解)
こうした力が一気に伸びます。
この時期は、脳の中でも人間らしい知的な働きをする部分が大きく発達するといわれています。
③ こころの脳(思春期以降)
感情をコントロールしたり、
人を思いやったり、
想像力を働かせる。
人間らしい感情や社会性を担っており、思春期以降にじっくり育つ部分です。
(※これらは発達をわかりやすく整理した一モデルです。すべての子どもに同じペースで当てはまるわけではありません。)
うちの子は、どのタイミング?

もしお子さんが小学生なら、「おりこうさんの脳」がぐんと伸びる時期に入っているのかもしれません。
新学期は、
・新しい先生
・新しいクラス
・新しいルール
と、刺激がたくさんあります。
疲れやすくなったり、イライラが増えたりすることもあるでしょう。
それは、がんばって脳を使っている証拠でもあります。
だからこそ大切なのは、何か特別なことを足すことよりも、
・生活リズムを整える
・睡眠を見直す
・食事を整える
といった“土台”を整えることです。
育脳とは、急いで能力を伸ばすことではありません。
その子の発達のタイミングに合わせて、支えること。
それが、今できる育脳です。
次回は「脳を育てる栄養」のはなし
では、脳はそもそも何からできているのでしょうか?
新学期前に整えたい“脳の土台”。
次回は、その材料について考えていきます。