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風邪予防やのどケアに。免疫を支える「板藍根」と体を温める「生姜」

季節の変わり目や、空気が乾燥してのどがピリッとしやすい時期。
そんなときに心強いのが、昔から“体を守る知恵”として受け継がれてきた自然素材です。
なかでも、今あらためて注目されているのが板藍根(ばんらんこん)と生姜(しょうが)。
どちらも、体調を整え、寒さや環境の変化に負けないための味方として、長く親しまれてきました。
今回は、この二つの植物に込められた知恵と働きを、やさしくひもといていきましょう。
寒さに耐える“青の根” ― 板藍根(ばんらんこん)

板藍根は、アブラナ科の植物ホソバタイセイの根を乾燥させたもの。
春には菜の花のような黄色い花を咲かせ、寒冷地でもしっかりと根を張る、生命力あふれる植物です。
中国では古くから民間薬として使われており、家庭では“緑の薬箱”と呼ばれるほど身近な存在でした。
藍染の原料としても知られ、染め職人がその煎じ液を飲んで体調を整えていたという逸話もあります。
「藍職人は病気知らず」と語り継がれるほど、その健康ぶりが知られていました。
漢方の知恵から見た板藍根

漢方では、板藍根は「清熱解毒(せいねつげどく)」の薬効を持ち、
体にこもった熱を冷まし、炎症やのどの痛みをしずめる作用があるとされ、発熱や腫れ、のどの違和感など、熱を帯びた症状に用いられてきました。
さらに、ウイルスや菌への抵抗力を高める働きも知られており、風邪やインフルエンザの流行時には、予防や初期ケアに取り入れられることもあります。
中国の学校や家庭では、板藍根を煎じたお茶を飲む風習が今も残っているそうです。
寒さが厳しい季節の健康を守る「冬の守り神」。
それが、長い歴史の中で人々に愛されてきた板藍根の姿です。
めぐりを整える“あたための知恵” ― 生姜(しょうが)

生姜は、日本でも古くから台所に欠かせない素材。
寒い時期や体が冷えやすいときに、「体を温める知恵」として重宝されてきました。
生姜に含まれる代表的な成分がジンゲロール。
血流を促し、体のめぐりを整えるはたらきがあります。
そして、生の状態から加熱や蒸す工程を経ることで「ショウガオール」へと変化します。
ショウガオールは、ジンゲロールよりもさらに強い温め作用をもつ成分。
体の内側からじんわりと熱を生み出し、冷えた手足の先まで温めてくれます。
蒸すことでショウガオールがより多く引き出され、温かさが長く続くといわれており、昔から“冷え対策の知恵”として生姜が重宝されてきた理由がここにあります。
また、生姜の香り成分(シネオールなど)にはリラックス作用もあり、心を落ち着かせたいときや、疲れを感じるときにもそっと寄り添ってくれる存在です。
まさに、生姜は“からだと心を同時にほぐす”昔ながらのあたため素材といえるでしょう。
自然が教えてくれる、“自分を守る知恵”

板藍根と生姜。
どちらも、厳しい自然の中でたくましく育ち、その力を人々が“体を守る知恵”として受け継いできた植物です。
自然の恵みを取り入れることは、昔の人にとって当たり前のセルフケアでした。
そしてそれは今も変わらず、「自分の体をいたわる」という想いの表れなのかもしれません。