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前回は、顔のたるみや老け見えの原因が“肌”だけでなく、顔面骨密度（がんめんこつみつど）＝顔の骨の変化にもあることをご紹介しました。

今回は、その“骨の変化”を引き起こす大きな要因のひとつ、女性ホルモン「エストロゲン」に注目します。

女性ホルモン「エストロゲン」は骨を守るホルモン

エストロゲンは、肌のハリや血流、代謝をサポートするだけでなく、骨の健康を保つ重要な役割も担っています。

骨の中では、「骨を壊す細胞（破骨細胞）」と「骨を作る細胞（骨芽細胞）」がバランスを取りながら働いています。
エストロゲンはこのバランスを整え、骨が壊されすぎないように守ってくれているんです。

ところが、40代後半〜50代にかけて閉経を迎えると、エストロゲンの分泌が急に減少。
その結果、骨を壊す働きが優位になり、骨密度が低下しやすくなるのです。

体だけでなく「顔の骨」も変化する

この変化は、脚や背骨などの体の骨だけでなく、実は顔の骨にも起こります。

最近の研究では、閉経後の女性では顔の骨密度の低下が確認され、
頬のボリューム減少やフェイスラインの変化に関係している可能性も指摘されています。

「骨の変化」は、食生活でゆるやかに整えられる

でも、大丈夫。
骨は一度減っても、日々の食生活や生活習慣で守る力を取り戻すことができます。

たとえば、カルシウムやマグネシウム、たんぱく質、ビタミンDなど、骨づくりに関わる栄養を“バランスよく”摂ること。
これが、骨の代謝を整える第一歩になります。

次回は、いよいよ実践編。
“骨はカルシウムだけじゃない”―そんな意外な事実とともに、「365毎日おだし」でできる 顔の土台を支える新習慣 をご紹介します。