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夏こそ出汁カレー!和の旨みで元気スイッチON!

ここ数年、「スパイスカレーに出汁を効かせる」という新しい流れが、料理好きの間でじわじわ広がってきました。関西発のスパイスカレー文化と、日本の出汁文化が出会って生まれたのが“出汁カレー”。
そして今年の春、某大手カレーチェーン店が「和の出汁カレー」を期間限定で発売。SNSでは「出汁が効いてて想像以上においしい!」と話題になり、それまで知らなかった人たちにも一気に広まった印象です。
出汁カレーとは?

出汁カレーって聞くと、ちょっとむずかしそうに感じるかもしれませんが、実はシンプル。「出汁のきいたスパイスカレー」なんです。
鰹節、昆布、煮干し、飛魚(あご)など、日本で昔から使われている出汁をベースに、スパイスと組み合わせてつくるカレーのこと。
「それって、どんな味?」と思った方は、お蕎麦屋さんのカレー南蛮を思い出してみてください。あの、和風のだしがきいたやさしくてほっとする味。それにもう少しスパイスの香りや辛みを足した感じが、出汁カレーの入り口です。
最近では、キーマタイプ、スープタイプなどさまざまなバリエーションが登場していて、出汁の種類や使い方によって味の幅もぐんと広がっています。
どうして、カレーに出汁?

実はここ数年、和食の“出汁”が改めて見直されていて、健康志向や減塩・無添加の流れのなかで注目を集めているんです。
出汁の力を借りると、塩や油を控えてもしっかりおいしい。
スパイスの香りと出汁の旨みを組み合わせることで、濃厚だけど軽やか、奥深いのにやさしい、そんな新しいカレーの形が生まれてきました。
出汁×スパイス、意外と合う理由
一見ミスマッチに思える「出汁とスパイス」。でも実は、相性抜群なんです。
その理由は、うま味の“かけ算”。たとえば鰹節に含まれるイノシン酸、昆布のグルタミン酸。この2つが合わさると、うま味が何倍にも広がるんです。
そこにスパイスの香りや辛みが加わると、複雑で奥行きのある味わいに。しかも出汁の力で塩分や油を控えても満足感が出るから、ヘルシー派にも注目されています。
出汁のちがいで、カレーの印象も変わる

日本は地域によって「出汁の味」ってけっこう違うんです。
それぞれの風土や食文化に合わせて、使う素材もいろいろ。
たとえば、
・関西地方:昆布が主役のあっさり上品な出汁。スパイスとの相性も抜群で、出汁カレーの発祥地とも言われています。
・関東地方:かつお節やさば節を使った、香り高くしっかりめの出汁。コクのあるカレーと好相性。
・九州・中国・北陸地方:焼きアゴ(飛魚)や煮干しを使った、香ばしさと旨みが際立つ出汁が人気。
・沖縄県:かつお節文化が根強く、出汁は香り高くすっきり。おさかなパウダーとも相性◎
出汁カレーは、こうした“地元の出汁”とスパイスの組み合わせを楽しめるのも魅力のひとつ。
出汁を変えるだけで、同じスパイスでもぐっと印象が変わります。
出汁を変えるだけで、カレーはもっと面白くなる!

今回紹介する2種類の出汁粉、スタッフが実際に試してみました。
おさかなパウダーは、キーマとルウカレーの両方に使ってみたところ、ルウカレーでは鰹の風味が際立ち、「魚っぽさが強いかも」という声も。一方で、キーマのような炒め系カレーには香ばしさがよく馴染み、旨みがぐっと引き立つ仕上がりに◎
365毎日おだしは、まろやかながらしっかりとした出汁感で、煮込み系やスープ系のカレーと相性抜群。昨年紹介したかぼちゃのカレーレシピのような、やさしい甘みのある具材と合わせると、和の深みがプラスされて上品な味わいに仕上がりました。
出汁粉 | 主な素材 | 特徴 | カレーへのおすすめ |
おさかなパウダー | 鰹100% | 香ばしく力強い | キーマや炒め系の濃いカレーに |
365毎日おだし | 鰹・煮干し・昆布・あご・椎茸・緑茶・菊芋・寒天 | まろやかで上品 | スープ系や和風カレーに |
※商品名をクリックすると購入ページに飛びます。
まずは、いつものカレーに“ひとさじの出汁”から

出汁カレーを本格的に作らなくてもOK。まずはいつものカレーを作ったあとに、出汁粉をひとさじ加えてみてください。
たったそれだけで、香りと深みがぐっとアップ。なんだか味に“まとまり”が出て、ちょっといい感じになるんです。
スパイス×出汁、意外とクセになるかもしれません。ぜひ試してみてくださいね。