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じゃばらのど飴ができるまで④「試作の壁」〜納得できる味を求めて〜

1. 立ちはだかるナリルチンの苦味

研究データをもとに、ナリルチンを1粒10mg配合することを決めました。
しかし、試作を始めると、すぐに大きな壁にぶつかることに。

それは、じゃばら特有の酸味と苦味の強さです。

じゃばらの果皮にはナリルチンが豊富に含まれており、配合量を増やすとどうしても苦味が強くなり、食べづらくなってしまうのです。

「このままだと、のど飴としてはちょっと厳しいかも…」

じゃばらの魅力を活かしながら、苦味を抑えて食べやすくする方法を模索する必要がありました。

2. 甘さのバランスを天然由来成分で調整

苦味を和らげるためには甘さが必要ですが、ここにも譲れないこだわりがありました。
それは、人工甘味料を使わず、天然由来の成分だけで仕上げること

市販ののど飴では人工甘味料が使われることが多いですが、「毎日食べるものだからこそ、できるだけ自然な素材で作りたい」と考えました。

そこで、ビタミンC・リンゴ酸・甘草を配合し、甘さと酸味のバランスを整えることに。

  • ビタミンC・リンゴ酸 → ほのかな酸味が甘さを引き立てる
  • 甘草 → ナチュラルな甘みで苦味をまろやかに

何度も試作を重ね、のどにまとわりつかず、後味がスッキリする絶妙な配合を探りました。

3. じゃばらのど飴の中で唯一の「メントール配合」

もうひとつのこだわりは、メントールをしっかり配合すること

市場にあるじゃばらのど飴を調べると、メントールを配合しているものは、ほとんどありませんでした。
なぜメントールを加えたのか?その理由は、私自身の経験からです。

花粉の季節、私は鼻詰まりに悩まされていました。
呼吸がしづらく、頭がぼーっとしてしまう…。

「のど飴をなめたとき、もっとスーッとする感じがあればいいのに」

そんな思いから、じゃばらの力に加え、メントールを強めに配合
鼻のグズグズ感をスッキリさせるために、何度も調整を重ねました。

「ちょっと強すぎる?」
「もう少しスッキリ感を出したほうがいい?」

試作品をなめながら試行錯誤し、鼻が詰まった時に、しっかりスーッとして、ちょっと刺激が強めな配合にたどり着きました。

4. 試作30種類以上、2ヶ月の試行錯誤

こうして、ナリルチンの苦味を抑えつつ、天然由来の甘さとメントールの爽快感をバランスよく組み合わせる試作を続けました。

作った試作品は、30種類以上
試作期間は、約2ヶ月にも及びました。

「やっと、納得できる味にたどり着いた!」

試作を重ねた末、ようやく「のど飴としてのスッキリ感」と「じゃばらの魅力」を両立できたと感じた瞬間でした。

次回、「届けたいのは、過去の自分への答え」
最終決定までのこだわりと、完成したのど飴の魅力をお届けします!