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味覚は何歳までに決まる?味覚形成期はたった一度きり

「うちの子は偏食気味で、食べられるものが限られてしまう」とお悩みではありませんか?実は、子どもの味覚は成長とともに変化し、特に3歳から10歳の間にその基盤が作られると言われています。この大切な時期にどんな味に触れるかが、将来の好き嫌いや食生活の習慣にも影響を与えるんです。

味覚の仕組みと発達について

味覚は、舌の表面にある「味蕾(みらい)」という小さな器官で感じ取ります。この味蕾は甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つの基本味を認識します。

乳児期は「味覚のピーク!」

赤ちゃんの味蕾は大人よりも多く、味に対してとても敏感です。母乳やミルクに含まれる甘味やうま味を本能的に好む一方、酸味や苦味には拒否反応を示します。

離乳食期で「味覚の幅を広げる」

離乳食を始めると、少しずついろいろな味を受け入れられるようになります。この時期に多様な食材を取り入れることが、豊かな味覚を育てる第一歩です。

3歳から10歳は「味覚の形成期」

この期間に経験する味が、その子の「好きな味」を形作ります。家庭の食事や普段の食習慣が大きく影響します。

子供の味覚形成が大事な理由

味覚は子どもの健康や成長に深く関わっています。次のようなメリットがあります。

1.将来の健康につながる
幼少期に甘いものや濃い味付けに慣れすぎると、大人になってからもその嗜好が続く可能性があります。一方で、自然な味を経験した子どもは、バランスの取れた食生活を送りやすくなります。

2.好き嫌いを減らせる
味覚の発達が十分でないと、偏食が増えることがあります。早いうちからさまざまな味を経験することで、食べられるものの幅が広がります。

3.食への興味を育む
幼少期に豊かな味覚体験をすることで、食べることへの興味が高まり、家族との食事が楽しい時間になります。

味覚形成期に親としてできること

1.自然な味を教えよう

  • 加工食品や濃い味付けに頼らず、食材そのものの味を伝える。
  • 野菜や果物、魚などの自然なうま味を体験させる。

2.いろんな食材に挑戦!

  • 同じ食材でも、焼く、蒸す、生で食べるなど、調理法を変えてさまざまな味を経験させましょう。

3.家族で食卓を楽しむ

  • 一緒に食事をすることで、食べ物への興味が深まります。
  • ママやパパが楽しそうに食べる姿を見せるのも効果的です。

味覚形成期は一度きり

子どもの味覚形成期は、将来の健康や食生活に大きな影響を与えます。この時期に自然な味やさまざまな食材を経験させることで、「おいしい!」と感じる体験がその子の一生の宝物になります。

今日の食事に、少しだけ工夫を加えてみませんか?それが未来の健康への第一歩になりますよ!次回は、現代の食生活が子供の味覚に与える影響についてお話しします。